青山でNと豚料理の店に入った。
ある会社に一緒に訪問する直前で、時間はあまりなかったが、
訪問後の予定が詰まっていたので、急いで昼食をとることにしたのだ。
私はカツカレーを注文した。Nは生姜焼き定食だ。
予想に反して生姜焼きが早くきた。私はイライラしながら待った。
その間、Nは食べながら話しかけきた。
「ねー、ヨドさ、ヨドって上着いつもきてるよね。」
確かに上着は着ていた。Nは脱いで、椅子に掛けている。
だから何だと答えると、「常に着てるのか?」と聞いてきたので、「暑ければ脱ぐ」と答えた。
しかし、彼は食い下がった。
「いや、でも現に今着てるジャン、飯食ってるのに」
「俺は暑ければ脱ぐと言ったよね。今は暑くないし、飯はまだ来ていない。」
諦めたようで、彼が生姜焼きを食べることに集中しはじめたころ、ようやく、カツカレーがきた。
上着を脱がずにそのまま食べた。
かなり油が多いが、気持ち悪くなるほどではない。むしろ油の量のわりにはサッパリしていると
いってもいいくらいかもしれない。
味わいながら食べていると、食事が一段落ついたのかNがまたいった。
「いやー、それにしてもさ、ここは脱ぐだろってタイミングでもいつも着てるよ」
そのタイミングについて興味がないこともなかったが、なげやりに「きっと暑くなかったんだろ」と答えた。
すると
「いや、そんなことないね。飲みに行っても、クラブみたいなとこにいってもいっつも着てるよ。
俺が思い出す限りいつも着ているよ。絶対暑いはずなのにいつも着ているよ」
「・・・」
「本当に上着大好きだよね」
「もう、うるせーよ!(゚Д゚#)ゴルァ!!
、早く食えよ」
Nは笑いながら言った。
「ごめん、上着の話はもういいね。もうしないよ。決して、ネバー」
彼の目的が見えない。。。
