僕の前に家庭教師をやっていた男は、スゴいバイク好きで、純一にバイクの楽しさを教え込んでクビになりました。
純一は、僕が来てからも相変わらずバイクは好きでしたが、親から禁止されていて、
許可があるときだけしか乗れないからとても辛いとうったえていました。
僕は、車に興味があるけれど、バイクにはそんなになかったので、聞き流していましたが、
あんまり何度もいうので、勝手にのりゃーいいじゃんと言うと、
「せんせー、馬鹿だなぁ、うちの親マジ怖いんだぜ。そんなことしたら殺されるよ。」
と、”そんなことも知らないのか顔”で言うので、
「知らねーし!てゆーか、そんなに怖いの?」
と聞くと、
「怖いなんてもんじゃねーよ。うちに鹿の剥製あんじゃん、あれ、親父が撃ったやつで、
猟とかするんだよ。そんで、銃とか4丁くらいもってんの。それで、脅すんだぜ」
さすがにそれは、ありえないと思って、信じていないような態度でいると、
純一は、目を剥いて、声高に言いました。
「マジだって、信じねーの!?バイク勝手に乗ったとき、親父、もの凄い怒りくるっていなくなったと思ったら、猟銃持ってきて、弾込めて、俺に銃口むけんだよ。
西武警察の大門みたいなのあんじゃん。
なんか銃身のあたりガシャーンとか引いて、死ぬほどビビるぜ。せんせー、銃向けられたことある?」
「いえ、ありません。。。」
「そんで、親父。お前を殺して俺は警察行くからとかいってるんで、バイクは乗れないでしょ?」
「そうだね。乗らない方がいいと思う。」
お父さんには、何度か会っていましたが、挨拶程度だったので、そんなに激しい人だとは想像もしていませんでした。
この仕事の失敗は許されないと思いました。(;´Д`)
