イタリアワインの王、バローロだった。
それは、8年前に遡る。
というのは嘘で、ただ飲んだらうまかった。
そして、好きになった。
ダカラというわけではなく、
イタリアのピエモンテにあるバローロ村に行ってきた。
(他にもいろいろ行ったけど)
バローロ村は、そこらじゅうにエノテカがあり、ちょっと入ろうものなら、
「ボクハ ワインプロデューサー、ウチのバローロの試飲ハ、ドウダネ?」
とイタリア語で話しかけてくる。
まったくわからないので、僕は渋い顔して、
「シー」
と頷く。
すると、宝石のようなバローロの逸品達が、ワイングラスに次々と注がれる。
「なんと、かぐわしく、ゴージャスなんだろうか」
しゃべれないので、心の中で叫びながら飲み続けた。
そしてランチには、トラットリアで、バローロのリゾットや子牛のバローロ煮などを食べ、
1985年のバローロを飲んだ。
もはや、体の半分くらいバローロであり、バロリストと呼ばれてもいいと思った。

