まだサラリーマンとして働いていた8年あまり前のこと、
顧客の情報システム部で運営しているヘルプデスクのキャプテンを
任されていた時期がある。
ある日、顧客の担当者から言われた。
「子会社に転職してきた奴がいて、研修をやるかわりに、
ヘルプデスクにぶち込むんで、教育しておいてクレ ヽ(`Д´)ノ 」
そんな業務は契約にないなぁと思いながら、経歴をチェックしてみようと
なにげなく履歴書に目をむけると、髭を蓄えたままの写真を使っているではないか。
しかも、その髭は無精髭ではなく、バッチリと整えた乱れのない髭だったことから、
私は、神経質で自己主張の強い性格、あるいは
オレ流
だと直感した。
オレ流を教育するのは、無理だなぁ・・・と思い、適当に流すことにしたが、
教育するまでもないスキルを持ち合わせていたので、予想に反して楽だった。
当時は、あまり自己主張の強い感じのサラリーマンはいなく、
特に私のいた会社で髭なんぞはやしていようものなら、
毎月の売り上げを人の数倍やらなくてはならないムードだった。
そんな時代背景であったので、彼にその髭はポリシーか?と尋ねると、
転職活動中、何社か受かったんだけど、どこも髭を剃れといったが、
この会社は何も言わなかったので、この会社を選んだと答えた。
よくわからないが、とても大事なもののようだった。
その後、彼と仲良くなり、自分たちのビジネスについて語りあった。
そして、チャンスがあれば一緒にやろうということになり、3年前に合流して、
今は当社の取締役であり、もちろん、髭はそのままである。
髭の本当の理由については、まだ知らされていない。
